このシステムは、コンテンツデータをユーザー同士で融通しあって、より豊な表現を実現しようと言うコンセプトを持っています。ここではその理念に基づいた『セリフ抜き出し機能』を紹介します。
この機能は、絵が描けないけどシナリオは書けるとか、絵は描けるけどネタがないと言う人のためにあるのみならず、マンガのことを全く意識しないで書かれた文章を、漫画化しやすくする事を目指しています。
実現方法として、各セリフをそれぞれのデータとして扱う方法と、平文中からセリフ部分を抜き出す方法の二通り考えられたのですが、一長一短があるので一応二つとも仕込んであります。
ここでは文章中からセリフ部分を抜き出す方法について説明します。(おそらくこちらが本命になりそうです。)
「この機能は、小説やシナリオの文中から、このようなセリフ部分だけを抽出できます
(原文サイト) 」
このように、文中にリンクを入れることも可能です。リンクは必ず〔http://www.pubux.net/~〕から始まるフルパスで指定してください。
セリフ開始と終了の制御文字は任意に設定できるようになっています。
「たとえば“「”から、“」”までをセリフとして抽出します」
具体的な設定方法としては、レイアウト設定でボックス機能を『漫画・絵本』とし、[オプションの編集]からテキストデータのディレクトリのアドレスと画像データが保存されているディレクトリアドレスを入力。[セリフの抽出]にチェックすると共にセリフの開始・終了文字等を入力してください。
「セリフの位置指定はスタイルシートから行います」
「スタイルの例」
ディレクトリ編集画面の[追加スタイル]を編集し、
各ダイアログ共通のスタイルは、ボックスのオプションにクラス名を設定して以下のようにし、
.dialogue_base {
font-weight:bold;
font-size:14px;
position:absolute;
background-color:url("http://www.pubux.net/s/img/spacer.gif");
padding:0px;
}
続いて、各セリフの位置とボックスの大きさを
「#dialogue_1 {
top:15px;
left:340px;
width:100px;
}」
のように指定します。
現在、セリフの位置決めに適した編集画面が用意できていないので、セリフとページが多くなると、かなり根性がいります。
ページ設定をせずに、ずらっと縦にならぺた方がやりやすいかもしれません。
改善の余地があるなぁ…。
「とか言っているうちにページが終わりそうなんですが」
シナリオと画像のページ送りが必ずしもシンクロしていないケースも多いでしょう。
「そんなときは、改頁文字を設定してください」
ここでは"[[next]]"が設定されています
原文中の改頁記号は<!--[[next]]-->にすれば隠せます。
たとえば、ここに→←あります。(確認は[ソースの表示]等で)
ページのコントロールは他にも、
「漫画のページ毎に、エントリにまとめる方法もあるんだって 」
テキストコンテンツを表示する際に、一度にたくさんのエントリを読み込むことになって1画面では長くなりすぎる場合、ページ分け表示を行うことができるようになっています。
「改頁制御の設定[ページの最終]にチェックするのを忘れないでね 」
このシステムでは、任意のエントリの編集画面で[ページの最終]を設定してやることで、巻物のような長い表示をページ分けしてやることができます。なので文章のページ分けと画像のページ分けをシンクロさせてやることで正しく表示されるようになります。
このとおり、[ページの最終]設定を行わなければ、1ページ分のシナリオが複数エントリにわたるのは全く問題ないです。
「でも、そもそもなんでわざわざ画像とテキストに分けるわけ? 」
「利点は、言語のスイッチが簡単に出来ること、翻訳機にかけられること… 」
実際のところ、何故と思われるかとも多いでしょうが、日本のマンガに関心を持つ人は世界中にいるはずで、インターネットなら日本語以外の言葉の地域からも簡単にアクセスできますし、セリフの位置決めは基本的に各国共通で使えるので、テキスト化は無駄ではないと思っています。もし、言語の堪能な誰かに翻訳してもらうことができれば簡単に国際的デビューができるかもよ?
逆に西アフリカのマンガが簡単に読めるようになるかもしれません。
「大体、横書きっていうのはどうなの?日本のマンガは普通、縦書きでしょ? 」
「今のところ、縦書きのスタイル設定が有効なのはIEだけなのです。対策ができるまでしばらく妥協して欲しいですごめんなさい 」
スタイルシートでボックス要素の位置を指定するのですが、縦書きと横書きではテキストの位置がずれてしまいます。いずれ、JavaスクリプトかFLASHで編集しやすくする必要があるので、その時点で表示もスクリプトで制御するかFLASHにするとかの対応を考えるつもりです。それまでは大変申し訳ありませんが、あえてIE限定(他ブラウザではずれるのを容認して)で縦書きにするか、横書きで妥協していただきたく…。
それ以前に、ブラウザによって字の大きさや位置がだいぶズレが生じてしまう事が、今更になってわかりました。(そんな根本的なことはもっと早く気づけ)このアイディアの存続自体がちょっとやばいです。
さて、とりあえずその他のtipsは文字だけでご紹介。
セリフが長いとフキダシが大きくなってしまいますが、そういうときには、セリフ内でも<!-- -->が使えるので、<!--」「-->としておけば、セリフが分割できますよ。
但し、自動翻訳にかけた時にどんな影響が出るかわかりません。
文章中で、かぎカッコを制御文字ではなく普通の文字として入力したいときには、エスケープのために文字コードを直接入力する方法があります。
「括弧」(「括弧」)
という感じです。
「また、「このような「括弧の入れ子」にも、ある程度「対応できる」ようにつくられています」」のでセリフ中のカッコは、文字コードにする必要は無いでしょう。ただし、カッコはの開始と終了の数を同じにして、対は必ず閉じるようにしてくださいこの場合、<!--」「-->は、<!-- -->が削除されるので“」「”が表示されます。
今のところ、文章側のみがページをコントロールできますが、きっと絵師的には不便なので何か考える必要があるとは思っています。
「現状ではこんな有り様で、大変申し訳ありませんが 」
「どんどん改良してまいります 」
「これからもどうぞよろしくお願いします 」